無料の古紙回収業者が地域にたくさんあるようなところと、そうでないところがあります。古紙回収業者は民間企業であるため、どうしても地域差が出てくるものです。自分が住んでいる地域に、古紙回収を無料でしてくれる業者がない、もしくは少し遠くの地域にしかないという場合はひとつ方法があります。それは、地域外であっても無料の古紙回収業者に問い合わせてみることです。本来ならばお断りされることですが、ここ数年古紙回収業者は個人の何でも屋などが増えていることから、都合が付けば柔軟に対応してくれる可能性もあるでしょう。
その影響は古紙回収業者がダンボールや古紙回収を増やすために、自社の敷地内に大きな回収ステーションを設けていることでも判断できます。リサイクルできるダンボールや古紙を業者が奪い合っている現実があります。こちらから出向けば時間に関係なく捨てられる点は自治体の回収ステーションと同じであるため、自宅から近い人はこちらにダンボールや古紙を運んでいるようです。業者が設置した回収ステーションの場合は、敷地面積が広いため、車で搬入しやすいという大きなメリットがあります。自治体の回収ステーションは車で搬入しにくいところが多いと言われているだけあって、今後は業者の回収ステーションに注目が集まるでしょう。
どうして個人の古紙回収業者が増えたのかという疑問ですが、これは新型コロナウイルスの影響があるようです。飲食店を中心に失職した人が増えているため、個人ですぐにお金につながる何でも屋のようなことをする人が増えています。新型コロナウイルスが収まれば、以前のような状態に落ち着き、失職した人も何か仕事を見つけるはずです。微々たるお金であっても、無料で古紙回収をし、業者に持っていけばお金になります。このようなやり方であればさほど問題はありませんが、数年前に一時期問題になった自治体の回収ステーションから古紙やダンボールを持ち去るという行為は大問題です。この行為は多くの自治体で条例違反となっており、自治体によっては罰金制度を設けているところや、逮捕されるところもあるようです。
自治体が行っているダンボールや古紙回収による収益が減ってしまうことになるため、私たちの生活に影響が出てくる可能性もあります。自治体の回収ステーションから持ち出すような行為は許されるべきではありませんから、見かけたら警察に届けるようにしましょう。最近は監視カメラなどを導入しているところもあるようですが、多くはトラックなどの大型車両で訪れることがほとんどです。
